クライミングシューズはどんな基準で選んでいますか?
私の場合、小さな突起部にも立ち込みやすいとの理由から、ある程度硬いめのシューズを履いていました。 ある時、長時間履いても痛くならないシューズに魅力を感じて、柔らかいシューズを購入しました。
ソールの柔らかいクライミングシューズで登っていると、足の指や土踏まずのあたりに疲労感がでるようになってきました。靴の硬さによるサポートに頼りすぎてきたことと、自分の足の弱さを痛感しました。
そんな状況が3ヶ月ぐらい続きましたが、徐々に細かいスタンスにつま先で立てるようになったり、スタンスをしっかりとらえる力がついてきました。また、足裏感覚が鋭くなっていき、スタンスをとらえるべき場所がピンポイントで感じられるようになっていきました。
最初は登りにくく感じたり、実力を出し切れない状態でしたが、ソールの柔らかいシューズを履いて登ることで、上達に必須となる足指の力や、神経が通って足裏感覚が養われることに繋がりました。
この記事では、ソールの柔らかいクライミングシューズで登るメリットについて書いていきます。特にソールの硬いシューズを好んで履いている方には伸びしろを感じられる内容だと思います。
ライター:諦めない男 つるぎ
ソールの柔らかいクライミングシューズで登るメリット
ソールの柔らかいシューズで登るメリットは大きく3つあると思っています。
- 足の指が強くなる
- 足裏感覚が養われる
- 長時間履いても足が痛くなりにくい
それぞれ解説していきます。
足の指が強くなる
小さなホールドに乘ったり・立ったりする場合、ソールの硬いシューズではソールの剛性でその負荷の大半を吸収できますが、ソールの柔らかいシューズではソールが変形するので、足の力で負荷に耐えて、ムーブを起こせるようにとらえる必要があります。
足の指が弱かったり、足の指や母指球でホールドを保持する感覚がわかっていないと、スタンスをしっかりとらえて安定したムーブを起こすことが出来ないので、この時点でソールの柔らかいシューズは合わないと判断してしまう人が多いんだと思います。
ソールの柔らかいシューズで登る際、親指と母指球を使ってホールドをとらえることが基本になります。力が入りやすい指の形や置き方を体で覚えながら、足の指を鍛えていくことができればクライミング力は必ず向上します。
足裏感覚が養われる
クライミングシューズのソールが柔らかいと、ホールドの形状に沿って密着させやすく、ホールド表面のわずかな凹凸情報も足裏の感触からわかるようになってきます。
ホールドの表面のわずかな形状をうまく利用してとらえることができれば、悪いスタンスでも体全体を連動させた力強いムーブが起こせるようになります。
ホールド表面のわずかな凹凸をとらえるコツ
つま先をスタンスホールドに軽く押し当てて、つま先を支点に踵を左右に捻ってぐりぐりと2~3回動かすことで、見た目だけではわからない表面の凸凹を感じることができます。そして、おさまりのよいポイントを探りあてたらソールをしっかりと密着させて、親指と母指球でとらえるイメージです。
長時間履いても足が痛くなりにくい
足形がある程度あっているというのが前提ですが、フラットタイプでソールの柔らかいシューズは、長時間履いていても痛くならないので、登りに集中できます。これも大きなメリットだと思います。また、スメアリングも格段にやりやすくなります。
まとめ
クライミングシューズにはソールが硬いもの、ターンインやダウントゥしているものなど、登りをサポートする機能を持ったものが多く使用されています。完登を目標に登るシーンではそれらの選択で良いと思いますが、自力を高めるためのトレーニングなのであれば、フラットなソールで柔らかいものが良いと思っています。
自力を高めた上で機能性の高いクライミングシューズを使いこなせるようになれば、クライミング力は大きく向上すると思います。
この記事では、柔らかいクライミングシューズで登るメリットを3つご紹介しました。
- 足の指が強くなる
- 足裏感覚が養われる
- 長時間履いても足が痛くなりにくい
最初は違和感があったり、コツがわからず力が発揮できないかもしれませんが、足の指を鍛えて、足裏感覚を養ってホールドをとらえるコツがわかれば、クライミング力アップに繋がると思います。是非トライしてみください。
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