クライミング活動を続けていくと、クライミングシューズのランニングコストが馬鹿になりません。ここ数年で値段が一気に上昇してしまい、そこそこのシューズなら、2万円以上は当たり前で、下手すると3万円近いという状況になってきました。
私が通っている施設では、常連さんの靴をある程度まとめて、バーチリソールというクライミングシューズのリソール(ソール張替え)を専門に扱っている所にお願いする流れがあり、クライミングを始めた頃からお世話になっています。
リソール代は依頼内容によって変わりますが、だいたい6000円~8000円ぐらいという印象。仕上がりは素晴らしく、上手にソールを貼り付けて仕上げてくれます。
リソールをする際は、ラバーソールの種類を選べます。
ソールの特性 ざっくりまとめ
以下は私が実際に使ったことのあるラバーソールです。
ざっくりですが、それぞれの印象を書いていきます。
上に行くほど、柔らかくてすぐにすり減る、下に行くほど、ラバーソールが硬く減りが遅いです。
- ステルス ハイフリクション
- ステルス C4
- ビブラム XS GRIP
- ビブラム XS GRIP2
- ビブラム XS EDGE
フリクションについて
クライミングシューズのフリクションが高いとは?
クライミングシューズのラバーソールを評価する時に、フリクションが高い、という言い方をしますが、摩擦抵抗の高さのことを指しています。スタンスに足を置いた時に、しっかり止まって滑りにくいラバーかどうかを指しいます。
フリクションはどのラバーソールが一番高いのか?
高いのはステルスシリーズで、その中でもハイフリクションが一番止まります。ビブラムのフリクションの違いはそれほど感じません。
フリクションが高いソールの留意点
真夏にステルスシリーズのソールで登ると、熱で柔らかくなりすぎるようで、ぐにゃぐにゃしてスタンスが止まらない感覚が出てきます。個人的には夏はビブラム XS GRIP、それ以外はステルスC4
がベストだと思っています。
ステルス ハイフリクションは性能はいいんですけど、減りが早いので、コスパを少しでも上げたいとという思いと、C4でも性能は十分だという感覚もあり、そのような判断をしています。
クライミングシューズをリソールするメリットとデメリット
リソールのメリット
- コストパフォーマンスが良い(新品の1/3ぐらいのコストで済む)
- 自分の足に馴染んだシューズで登り続けることが出来る
- 状況や好みに合わせてラバーソールを選択できる
リソールのデメリット
- 時間が掛かる(リソール会社の込み具合による)
- クライミングシューズ自体の痛みやヨレは治らない
- クライミングシューズとしての性能は落ちて行く
リソールに向くクライミングシューズ
完全に私の経験からの話になりますが、ファイブテンのクライミングシューズは構造がしっかりしていない印象で、すぐにヨレヨレになってしまいます。なので、リソールには向きません。
それと対照的なのがスカルパです。スカルパのクライミングシューズは私の履いたことのあるものは、どれもしっかりした作りで、何度もリソールして履き続けられる印象です。
その他、経験のあるのはスポルティバとテナヤですが、これらもスカルパほどではないですが、繰り返しのリソールに耐えうる作りだと思います。
リソールする場合の注意点
夏の時期に何度も登るトレーニングを続けてやっていると、クライミングシューズの匂いが凄いことになってしまった経験があり、洗っても匂いが消えない状況に困って、いろいろと消臭方法を探し結果、下記の商品にたどり着きました。
効果は絶大で、すぐに匂いがなくなりました。それ以降、使っているのですが、この粉がリソールの際の接着材に悪さをするようで、リソールしたラバーの端っこが徐々に剥がれてくる事件が起こりました。接着作業が甘かったのかと問い合わてみたところ、消臭材の粉を使っていると剥がれ易くなるとの回答でした。
リソールする際に、エアーで吹き飛ばしたりして掃除をしてから作業に入っているようですが、それでも取り切れない粉が残る事があるようです。リソールする場合は注意が必要です。
まとめ
クライミングシューズの性能、登りのパフォーマンスを一番に考えるのであれば、買い替えが一番だと思いますが、ここ最近のクライミングシューズの値上がり具合にはドン引きしています。
また、シューズの力に頼らず、自力をつければ良いという気持ちもあるので、私の場合は安売りしている時にお気に入りのクライミングシューズを3足購入しておいて、それをリソールしながら回して使う作戦一択です。
自分の足にフィットした馴染んだシューズでストレスなく履ける事と、ラバーソールが選択できる事も気に入っています。
以下はバーチリソールのサービスを提供している会社のHPです。他のラバーソールの情報なども書いてありますので、チェックしてみてください。
ライター:諦めない男 つるぎ
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