クライミング中の正しい姿勢を獲得する取り組みはどういう意味で取り組んでいるのか、そんな質問を頂いたので、自分の実感から信じて取り組んでいることについて整理してみました。
ライター:諦めない男 つるぎ
まず、正しい姿勢というワードですが、クライミングやその他の運動において、自分の身体能力を最大限発揮できる姿勢のことを指していますが、一般的に良い姿勢と言われているものと私の中では同じです。
身体能力を最大限発揮するためには、指や手や足など細部の使い方・動かし方も大事ですが、この姿勢ができていることが大前提で、必須の条件だと思っています。
立っているだけなら正しい姿勢を取ることは難しくはありませんが、いろいろなムーブをしたり、大きなストレスを受けながら登って行く中で、その姿勢が崩れてしまうことがあります。
それを改善したいとの思いで、姿勢を維持するための要点を探して、日常生活でも意識して、常態化できることを目標に取り組んでいます。
姿勢の要だと思っている点は、
上半身は、
- 頭の位置が肩の上(背骨の真上にバランスよく乗っている状態)
- 胸は開いていて
- 肩は下がっている状態
下半身は、
- 骨盤がまっすぐ立っている状態
- かがむ時は、股関節と膝を曲げる
これらの要点がクリアできていると、
上半身は、手→肘→肩→肩甲骨・胸→体幹、
下半身は、母指球・小指球→足首→膝→股関節→体幹、
の順に力を発揮する回路を繋げていき、全て連動できる状態にすることで、関わる筋肉を総動員させた運動ができるようになると感じています。
ホールドを保持してムーブを起こす時の私の内なる感覚を例に上げると、
手でホールディングして、ホールドに対する指の引っ掛かり具合や、起こそうとしているムーブに耐えられるかを確認しながら体重で軽く圧をかけていきます。指→手首→前腕→肩→肩甲骨→体幹と神経を繋げていって、繋がったと同時にタイミングよく力を発揮する動作を起こすイメージです。
そして、力を発揮する時の力の流れは体幹から末端へです。
要は、体幹から末端までを連動させて、体幹の力を使った全身運動ができるかどうかがパフォーマンスを発揮するために大事なポイントだと思っています。
逆に、正しい姿勢がとれていないと、
上半身は、手→肘→肩(肩から先の動作)
下半身は、母指球・小指球→足首→膝(膝から先の動作)
までしか連動できず、力が発揮できないと感じています。
更に、この状態で大きな力を発揮しようとすると、体力を大きく削られたり、肩にダメージが集中して故障してしまうイメージすらあります。正しい姿勢は、力が発揮できることに加えて怪我もしにくくなるため、継続して成長していくためには必ず身に付けたいことだと考えています。
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