限界グレードとは、そのクライマーが完登できる最も難しいルートや課題の難易度のことを指すフリークライミング用語です。
使用例:私の限界グレードは5.13dです。
解 説:この場合、私の最高難度の完登できたグレードは5.13dで、5.14a以上は登れていないということになります。
何度トライしても完登することができないので、限界グレードを突破するにはクライマーとしての進化や成長が必須となります。
限界グレードを突破する取り組みにより、成長を実感した時や、新たな景色が見えてきた時が私にとって最高の瞬間です。そして、限界突破する度にクライミングの楽しさはグレードに比例して加速していきます。
フリークライミングとは?
道具に頼らず、自分の力だけで岩や壁を登るスポーツです。種目によってロープやハーネスなどの道具を使用しますが、あくまで安全確保のためで、登るために使うものではありません。
フリークライミングというカテゴリーの中に、リードクライミングとボルダリングがあります。
リードクライミング
リードクライミングは、ロープを使って15m以上の岩や壁を登るクライミングです。
日本のリードクライミングでは、ヨセミテデシマルシステム(YDS)と呼ばれる表記が一般的です。
- 最初の5はフリークライミングを表します。
- その後の数字は難易度を表し、数字が大きくなるほど高難度になります。
- 最後のアルファベットはaからdまであり、dが最も高難度です。
- abを-、bcをノーマル、cdを+と表記することもあります。
- 2024年1月現在、世界最難易度ルートのグレードは5.15dです。
ボルダリング
フリークライミングの1種です。ボルダリングは、ロープを使わずに5mほどの低い岩や壁を登るクライミングです。フォールに備えてマットなどを敷いて対応します。
日本のボルダリングでは、段級方式と呼ばれる表記が一般的です。
- 数字が小さいほど高難度で、1級の上は初段、2段、3段と難しくなっていきます。
- 2024年1月現在、世界の岩場のボルダリング最高難度は6段+です。
- 記号には-と+があり、+の方が高難度です。