PR

言語化することでクライミングが上達する理由

クライミングでトライした後、思ったより楽に登れたとか、予想以上にパワーを使ってしまったなど、事前のオブザベーションや登りながら現場で決断したムーブに対して、自分なりの振り返りや反省をすると思います。

何故うまくいったのか? 何故うまくいかなったのか? これらの要因を追求して、人に説明する前提で言語化することで、頭の中が整理整頓され驚くほど理解が深まります。これを習慣化して積み重ねることが出来れば、効率よく上達していくことが出来ると気付きました。

この記事では、クライミングを言語化することで得られるメリットについて書いていきます。

ライター:諦めない男 つるぎ

クライミングを言語化するメリット

結論から書きます。

クライミングでの成功や失敗の要因を追求して言語化することで、オブザベーション力が上がったり、要点に押さえたムーブが瞬時に起こせるようになり、難所の突破力が上がります。また、失敗したムーブを考える際も、そのムーブを成功させるために足りない部分や、押さえるべき要点を早く見抜けるようになっていきます。

下記で詳しく説明していきます。

クライミング力を向上させるために重要な事として下記3つがあると思っています。

  • 省エネで登る技術を理解して、そのムーブや体の使い方が出来るようになること
  • 登りに必要なフィジカル要素を理解して、自身に備えること
  • 登りに必要なメンタル要素を理解して、登りの中で活かせるようになること

それぞれに対して、まずは頭で理解していること。次に、実際に体現できること。この2ステップに分けられます。

うまくいった事やうまくいかなかった事を感覚だけで終わらせず、それらの理由を説明できるように言語化することで、今後のクライミングでよりベターな決断が出来るようになったり、トレーニングで伸ばすべき能力が見えてきます。

登った直後などに壁を見ながら登りを振り返っているクライマーはよく目にしますが、これを文字に起こして言語化しているクライマーは少ないと思います。

パソコンのワープロソフトなどを使って、誰かに説明することを前提に言語化・見える化して俯瞰することで、体系的に思考しやすくなります。そこから、新たな気付きが生まれたり、理解が十分ではない事も見えてくるので、それらについて考えたり調べたりすることで更に理解を深めることができます。

結果、オブザベーション能力が上がったり、ムーブの選択や改善策が的確になったり、無駄のない登りをするために必要なことが見抜けるようになっていき、クライミングの上達効率が高まる効果が期待できます。

省エネで登る技術

省エネをテーマにしたムーブと言えば、ダイアゴナルや測体、ヒールフック、キョンなどがよく話題に上がりますが、省エネで登る技術は、わかりやすいものから地味なものまで多種多用です。

また、登る時の姿勢や体の使い方によって同じ力を出した場合でも、受けるダメージにかなりの差が出ます。出来ていない場合は、最優先で取り組みたい内容です。

無駄な力を使わずに登るための省エネ技術については、下記カテゴリーの記事で紹介していますのでご覧下さい。

 

 

登りに必要なフィジカル要素

登りに必要なフィジカル要素としては、

  • 最大筋力
  • 持久力
  • 柔軟性
  • 瞬発力
  • バランス感覚
  • 心肺機能

などがあります。

体の基本的な使い方が出来ていて、ムーブも使いこなせる状態で、突破できない・繋げられないという状況なのであれば、フィジカルを鍛える必要があるかもしれません。

長年クライミングに取り組まれてきた方が頭打ちにあってる場合は、心肺機能を上げる取り組みをおすすめします。私はこの取り組みで大きく飛躍することができました。

クライミングに関わるフィジカルを維持・向上させる記事については、下記カテゴリーで紹介していますのでご覧下さい。

 

 

登りに必要なメンタル要素

登りに必要なメンタル要素としては、

  • 集中力
  • 冷静さ
  • 自信
  • 忍耐力

などがあります。
それぞれ解説します。

集中力

登りに集中することは実力を発揮するために必須です。課題を読み解いて、レストできるポイントなど、ひと息つけるホールドに到達するまでは集中力を切らさず維持することが重要です。1手1手のムーブ動作に全神経を注ぐことで大きな力を発揮することができます。

※クライミング前のカフェインを摂取は、集中力を上げるために有効です。カフェインのサプリメントの記事は下記をご覧ください。

 

 

冷静さ

登っていて、緊張や恐怖を感じた場合でも、冷静にムーブをコントロールできることや、ホールドの位置関係を把握して的確なムーブを選択できる冷静さは、特にコンペやオンサイトトライの時に必要な能力になります。

フルパワーで核心を突破して興奮している時はなどは、冷静さを取り戻すために深呼吸をすることが有効です。

自信

悪いホールドでも、持てる!と思って保持しにいけば、一瞬持てたなんてことも良くあります。持てるわけがない・・と思いながら保持しにいって持てた試しはありません。私の経験上、思い切ってチャレンジする気持ちで登ったことで良い結果に繋がったことは数えきれません。

それほど、強い心で自信を持って登ることは大事です。

とはいえ、その時々の調子もありますし、強い心でトライすることを継続するのは難しいとも感じています。カフェインを摂取して集中力を上げて臨むことはこの面でも助けになっています。

※クライミング前のカフェインを摂取は、集中力を上げるために有効です。カフェインのサプリメントの記事は下記をご覧ください。

 

 

忍耐力

バランスが悪い状況でゆっくりムーブを起こす際など、時間にして数秒ですがとても長く感じる場面があります。そんな時に必要なのが忍耐力です。早く次のホールドを保持して楽になりたいという気持ちが強くなりますが、早く動くとバランスを崩して落ちてしまうことがほとんどです。

次のホールドがガバなどの持ちやすいホールドの場合は、ランジムーブに逃げる方法もありますが、そのような解決ばかりしていると忍耐力が養われず、長い時間耐えてホールドを取りにいく場面に弱くなり勝ちです。難度の高いルートや課題では我慢しないと突破できない場面も出てきます。長い時間耐えるムーブを意識して練習することも大事です。

私がブログをはじめてから実感した効果

2024年の元旦からブログを始め、約3ヶ月が経ちました。自分の登りを思い出しながら言語化して記事を書いていくことで、要点が整理され、オブザベーションをする時に、自分が登っていくイメージがより鮮明になるのを感じました。また、登り方を考える場面でも、成功率と再現性の高いムーブがすぐにイメージできるようになったり、うまく通過できなかったセクションの改善案も以前より早く思いつくようになったと感じています。

また記事にするために、テーマに対して骨子を作って全体像を構成することで、理解の曖昧さ、理解の浅さに気付くことができます。これらを調べたり、更に深く研究することで、意識するべきことや、取り組むべき方向性が見えてきます。

面倒なことですが、やってみるとその効果の大きさを感じることが出来ると思いますので、是非やってみて下さい。私は文章を書くのが苦手なので、その勉強にもなって一石二鳥だと感じています。

まとめ

クライミングを言語化するメリット

  • オブザベーション能力が上がる
  • ムーブの要点を見抜けるようになり、成功率が上がる
  • 失敗したムーブの改善案が早く出る
  • クライミングが効率よく上達する

クライミング力を上げるために重要な3つの視点

  • 省エネで登る技術を理解して、そのムーブや体の使い方が出来るようになること
  • 登りに必要なフィジカル要素を理解して、自身に備えること
  • 登りに必要なメンタル要素を理解して、登りの中で活かせるようになること

コメント